よびかけ人 藤原辰史さんからのメッセージ

小学校のような全員制の中学校給食をめざす連絡会の呼びかけ人のお一人、京都大学の藤原辰史さんが、請願審議にむけてのメッセージを紹介します。メールのある議員全員に以下のメールを送られました。ありがとうございました。


日頃議員のお仕事お疲れ様です。

京都大学で歴史学を研究している藤原辰史と申します。

『給食の歴史』を岩波新書で執筆するなど、これまで食と農に関する単著を11冊執筆してまいりました。

今日は教育福祉委員会で、小学校のような中学校給食を求める請願が審議されますが、請願には1万人の署名が集まっており、その中には、現在コロナ禍の最前線で戦っておられる看護師さんも多数おられます。

朝早く、夜遅い仕事の看護師さんにとって、弁当を作ることは過酷な仕事です。

現状の「選択制」では、弁当が作れない家庭はそもそも「弁当」を選択できません。

つまり、実質的には「選択」できません。

選択できる人と選択できない人が分かれる制度は、非民主主義的だと考えます。

財政逼迫のおり、全員制の給食には、私たちの税金が投入しにくい状況にあることは、報道を通じて聞いておりますが、コロナ禍では、特に医療従事者が危機的状況にあり、非正規雇用の女性を中心に失業者が増え続ける今、緊急性の極めて高いものであると私は考えております。とともに、京都を、女性や看護師をはじめとする多様な人々にとって住みやすい街に変えていく第一歩になると思います。

どうか請願に含まれる有権者の思いを汲み取っていただきますよう、お願いいたします。

最後になりましたが、コロナ禍のおり、ご自愛いただきますようお願い申し上げます。

藤原辰史

小学校のような全員制の中学校給食をめざす連絡会

全国の中学生85.3%が給食が食べていて中学校給食は当たり前になっています。 京都市でも、小学校のような全員制の中学校給食を実現するため活動しています。 これまでの運動を土台にして、連絡会を2019年9月28日に立ち上げて、京都市長、教育長あての要望署名に取り組み始めました。 ご協力、応援よろしくお願いします!

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