9月5日に実施した学習交流会は、藤原辰史さん(京都大学人文科学研究所准教授)が、「給食とベーシックインカム-給食の原理を探して」と題して、お話してくださいました。
藤原さんは、「コロナ禍でリーマン・ショック時以上の不況が子どものいる家庭に襲いかかり、給食の役割はますます重要になる」「ベーシックインカムの議論が盛んだが、新自由主義的なベーシックインカムでは「現金を配るから、給食要らないでしょ」など社会保障を否定する動きになる危険性がある」と。「給食のセーフティネットとしての役割、教育的役割について、コロナ禍の中でこそ語っていこう」と呼びかけられました。
その後、金井多恵子さん(より豊かな学校給食をめざす連絡会事務局長)が、昨年、京都市が実施した中学校給食アンケートから、給食への要望、課題、中学生の身体状況、栄養摂取状況などを分析し、報告。
学校の現場からも話をしていただいました。
交流流タイムでは、中学生のお母さんから「お弁当つくりに疲れた」というリアルな声も。
★会場の感想文とチャットより
・藤原先生のお話、すごく勉強になりました。コロナの時代だからこそ、給食の重要性が増しています。
・竹中平蔵がベーシックインカム導入を言ってること初めて知ったが、彼らの目的や意図が人権の視点に立ってないことも分かった。
・給食実態調査の結果をじっくり見ながら金井先生の分析を聞いて、実情がつかめました。
・コロナ禍でも、選択制の中学校給食は早くやめて、全員制給食に変更するための運動の必要性を確信しました。
・子ども食堂が児童館の数に迫るとは!給食は教育ならばどの子も等しく人権として保障されるべき!
・韓国の学校給食のように無償でオーガニック農産物だったら、生産農家も安心して無農薬に励めるのに。藤原先生は、時間の許す限り参加され、チャットも盛り上げてくださいました!本当にありがとうございました!
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